手下に代金を借り上げるチーフ

07

独身の三十代後半のチーフとなれば、お年収だってそれなりにはもらっているハズ。

案の定、子分から多い筈です。

しかも独り暮らしという自由なボクなのだから、借金の支出で首が回らないなどの特別な理由がない以来、手元に居座る利益だって多いハズ。

 

そんな状況下で、直属の子分に利益を借りて加わるチーフの実態に度肝を抜いた。

というか、非常に失望した。

しかも、一度や二ごとではないようで、頻繁に借りているというのだから呆れたものだ。

 

そもそも、チーフにそんなこと頼まれたら断れる子分なんていないし、そのチーフも賢くつりあげるなと想う。

聞けば、貸した利益はほとんどが博打に消えているようで、絶望を通り越し、開いた口が塞がらなくなった。

一先ずは思い切り利益は返ってきているようだが、自分の好みのために子分に利益を借り上げるはどういうものだろう……。

それでいて、会社では偉そうにしているのだから非常に不愉快でならない。

 

色々お願いを聞き出すといった、元来の浪費家であることは確定といった聞き取れるが、子分に利益を借り上げるのはボク首を絞めているのといった何ら変わらないのではないだろうか、としてしまう。

その子分から他のスタッフにお願いが回ってしまうという悩みは無かったのだろうか。

 

きっとチーフ的には信頼している子分なのだろうが、こうやってこっちの耳にも入ってきているのだから、このお願いを知っているスタッフはかなりいらっしゃるハズ。

それほど博打をしたければ自分のお元本の範囲内で行なうものだ。

会社では良心が云々とか、当人制限が云々とか、適切うたい文句をまくし立てているというのに、相違というか、すでに全てが安っぽく感じてならない。

 

環境業者から貸し切るのは利率がかかってしまうし、おっかないから手を出さないのだろう。

いや、ちらっと、これから借金陳腐に陥っている可能性がある。

利率の支出に手一杯で、でも博打は除けられなくて、子分に利益を借りるという手詰まり。

 

とにもかくにも、利益を借り上げる拠り所があまりにも情けなくて、クライアントはそんな勝者には絶対にならないと心に決めて居残る。