自分のためには堅実に、他人のためには大胆に

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「お金持ちは、ケチ」の真相。気前のいい人とケチな人、もう一度会いたいのは、どっちでしょう。だから、自分のためには堅実に、他人のためには大胆にしましょう。

女性には、服やバッグをいくつも持っている方がいますね。それも、(怒られてしまいそうですが)一見同じようなものばかり。「自分へのご褒美」という大義名分まで作って、ブランドもののバッグなんかをせっせと買っています。

でも、そんなに必要ですか。

もちろん私も、服は買います。私はイタリア製の洋服が好きなので、1着あたりの価格は安くはないです。でも何着も買ったりしないです。服は2着同時に着ることはできないですから。1週間、毎日違うスーツを着たって、5着あれば足ります。靴も、長く履けることを重視していいものを買いますが、数は持っていません。

時計なんて、わずか2つだけ。スイスの高級時計メーカー「ピアジェ」のものですが、ビジネス用にシンプルなゴールドを、パーティ用にピンクゴールドを購入したくらいです。いずれも華美ではなく、私好みの薄くてシンプルなものです。

同じブランドものですが、先の女性と私は、おそらく違うポリシーでお金を使っています。価値観は人それぞれですが、私のポリシーは1つだけ。

自分のためには「堅実」に、他人のためには「大胆」に。

スーツや靴は、仕事のツールです。これらのツールは、自分を着飾るためのものではなく、身だしなみであり、相手に安心してもらうためのツールです。

私の現役時代の顧客は、ヨーロッパの富裕層でした。彼ら・彼女らとお会いするときに1万円のスーツでは、「この人にお金を預けていいのか?」と不安を与えてしまいます。

かといって「着飾ろう」「必要以上に高く見せよう」としては逆効果です。そんなものは見破られてしまいます。着こなせていないからです。私はだから、「スタンダードよりも少し上で、安っぽくないスーツ」を選んでいました。

お金はあるのに、なぜ欲しいものをたくさん買わないのか。それは、私腹を肥やすための買物だから。

では、なぜすごく高いものを買うのか。それは、相手に対する身だしなみだから。

スーツや靴などにかけるお金は、見栄を張るためではなく、相手を思った投資であることを忘れてはなりません。

基準は、相手。お互いのビジネスに合ったスタンダード、もしくはその少し上くらいの服装を心がけます。それ以上の不必要なものにまで、お金を使う必要はありません。

そして、少しせせこましい話も。実は、相手を思ってお金を使った方が、自分へのリターンが大きくなるんです。これ本当です。

身近な例を挙げましょう。気前のいい人とケチな人、再び会うならどちらがいいですか。おそらく多くの方が、気前のいい人を希望するでしょう。

それと同じで、相手に意識とお金を使える人には、いい人脈がつきます。いい人はいい情報を持っていますから、困ったときにいい情報を運んでくれるのです。お金はこの「人脈」や「情報」からもたらされます。たとえば、いい転職情報は、ネットではなく先輩や知人からもたらされます。いい情報であればあるほど、一般公開されることなく、大切な人に個別に流通するのです。

お金は、降って湧くものではありません。相手視点でものごとを考えられる人のもとに、集まります。これからは、自分へのご褒美はそこそこに、相手視点でお金を使ってみませんか。